人工透析への取り組み
人工透析への取り組み
森木病院では、人工透析を受ける患者さまが安心してご利用いただけるように、さまざまな取り組みを行っています。
その取り組みを3つに分けてご紹介いたします。
環境整備
透析のために長い時間をじっと過ごす必要がある患者さまが、少しでも安心して取り組めるように環境整備を行っています。
透析室のベッド数は15床で、ゆったりと間隔をとっています。
また、東側に窓を大きくとり、前向きな気分になれる朝日が差し込むようになっています。
多用途透析用監視装置を導入しました
2021年6月に多用途透析用監視装置『DCS-200Si』の導入を行いました。
オンラインHDFの充実をはじめ、多彩なモニタリング機能のさらなる拡充や、
不整脈や血圧計カフの緩みを確認できる「オシログラフ」機能、
循環血液量の低減や抗凝固剤の使用量低減が見込まれるアーチループ血液回路のオプション化、
シャント(AVG)の狭窄の早期発見に有用な静的静脈圧モニタリングの自動化などが可能になります。
この透析機器の導入によって、透析中のしんどさや血圧低下の軽減など、
より患者さまに合った治療ができるようになりました。
ホスピタリティ
透析を受けている患者さまの気持ちの負担は計り知れません。
しかし、人工透析はきちんと続けなければ、命に直結します。
私たちは何よりもまず、患者さまやご家族の気持ちに寄り添うことを第一に考えています。
人は甘えてしまう生き物で、楽なほうに流れていきたいと思うことは当然のことです。
さまざまな理由で透析に足が向かない時もあります。
そのことを前提に患者さまに向き合うことで、少しでも前向きに透析を受けていただけるよう、
透析室スタッフである看護師、臨床工学技士をはじめ、医師、外来・病棟看護師、管理栄養士、事務スタッフ全員が
患者さまとの対話を大切にしています。
病気のことや人工透析のこと以外の日常的な会話を交わすことで、患者さまの気持ちが晴れやかになれる様にとの願いからです。
外来での定期検査による経過観察と栄養食事指導・生活管理
人工透析を受けている患者さまには経過観察のために、定期的な検尿や採血検査を行っています。
また、蛋白制限や塩分制限をはじめとする栄養食事指導や、薬物療法の紹介などを行い、腎疾患の悪化を最小限に留める、進行を防ぐ努力をしています。
患者さまにとっての最善を尽くすよう基幹病院との連携をしっかりとっております。